業界で活躍している卒業生たち
食やホスピタリティの業界のお仕事は、美味しい料理やおもてなしでたくさんの人を笑顔にすることができる、とてもやりがいのお仕事です。
そんな業界で活躍している卒業生たちをご紹介します!
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ブライダル
ウエディング
プランナー新郎新婦様の1日の幸せと
未来の幸せを創りたい株式会社ディアーズ・ブレイン
チーフウエディングプロデューサー
濱田 紗綺さん
ウエディングプランナーを目指し、本校で基礎から専門知識を学ぶ。2019年3月卒業後、株式会社ディアーズ・ブレインにウエディングプロデューサーとして就職。3年後には、ブライダルプランナーとして売上・お客様アンケートで総合1位に。現在はチーフウエディングプロデューサーとして活躍中。
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- 新郎新婦様を見守り
その幸せに関われる仕事 - ウエディングプロデューサーは、新郎新婦様の幸せに関われる仕事です。会場見学のご案内から打ち合わせ、結婚式当日まで対応できるので、新郎新婦様はもちろん、ゲストの人柄まで理解し、さまざまな提案をする中でお客様との信頼関係を築けます。そしてそれがお式当日の多幸感にもつながると感じるのです。一生に一度の大切な日を任せていただき、新郎新婦様と一緒に悩み、考えた結婚式の様子を一番近くで見守り、「ありがとう」と声をかけていただく瞬間が、何よりのやりがいです。
- 風通しの良い職場で
成長した後輩を見るのも喜び - 後輩キャストの育成も私の仕事です。すべてのキャストがお客様に誠意を籠めて対応できるよう、定期的な面談や、さまざまな部署担当者とのミーティングを実施しています。風通しがよいので「こんな商品があればうれしい」「こんな風にしてみたい」と意見がしやすく、社歴の浅いキャストの意見も、新鮮で貴重だと採用されるのも、この職場の魅力です。自店舗だけでなく、関西の各店舗が抱える課題の解決にも取り組んでおり、成長した後輩キャストの姿を見るのも、大きな喜びです。
お客様と同じ目線に立ち、新郎新婦様それぞれの個性に合った、お二人にしかできない結婚式のプランを提供しています。式当日は会場すべてに気を配り、お客様のために何ができるかを常に考えています。
- 新郎新婦様を見守り
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ブライダル
ドレス
コーディネーター最高の瞬間を彩るため、
想像を超える提案を株式会社トリート
ドレスコーディネーター
鈴木 芙羽佳さん
2019年3月に卒業後、株式会社ベスト‐アニバーサリーにドレススタイリストとして入社。2年後に会社全体でドレス売上1位を獲得。その後、株式会社トリートにドレスコーディネーターとして転職。現在は、THE TREAT DRESSING 神戸店で活躍中。海外にドレスの買い付けに行くのが夢。
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- 「運命の一着」を着たお客様の
喜びに感動します - 主に新婦様の衣装合わせを担当し、ウェディングドレスやカラードレス、白無垢、色打掛など、幅広く提案しています。お客様が「運命の一着」に袖を通した瞬間の表情には、いつも感動します。「ああ、これが着たかった」「イメージを超えるドレスと出会えた」という喜びがダイレクトに伝わってくるからです。「鈴木さんが担当でよかった」とお言葉を頂くと、「この仕事を選んでよかった」と、胸がいっぱいになります。これからもお客様の想像を超える提案をし続けていきたいです。
- 「好き」という想いがあれば
きっと活躍できます - 人・商品・空間など、すべてが素晴らしい職場で、スタッフみんながお客様のために一生懸命です。ドレスやアクセサリーだけでなく、インテリアなども、五感すべてにアピールできるようこだわり抜いています。今お届けしたいドレスを発信するため、先輩方とともに、ラフ案を作成し、ヘアメイクや撮影まで手がけた記事を、ショップブログに掲載しています。「好き」という気持ちがあれば活躍できる業界だと思います。みなさんも「これがしたい」という想いを言葉にし、周囲に伝えてください。
ドレスの印象を左右する、アクセサリー選びも大切な仕事です。ヘアアレンジや、アクセサリーの組合せなど、360度、どの角度から見ても美しく見えるよう、ご新婦様ぴったりにコーディネートします。
- 「運命の一着」を着たお客様の
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ホテル
ホテリエ
おもてなしの実践は
積極的なアイデアと行動力ザ・リッツ・カールトン沖縄
ホテリエ
小畠 翔平さん
山口県出身。高校卒業後、陸上自衛隊に入隊し6年間勤務。その後、本校でホテル分野を一から学び、卒業後現在のザ・リッツ・カールトン沖縄に就職。ルーム・インスペクション(客室の最終点検)やトラブル解決を各部署へ通達するオペレーターの役割もこなすハウスキーピング業務に従事している。
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- お客様に合わせたホスピタリティを
会社が支援してすぐに行動できる - ザ・リッツ・カールトンでは「エンパワーメント」という社員一人ひとりがお客様へのサービスをするために必要な予算の決裁権を持ちます。自分のアイデアや行動で、お客様に合わせた自由なおもてなしができるよう会社が支援してくれるのが最大の魅力です。私もお客様が特別な記念日で来られたお話をお聞きして、実際にエンパワーメントで購入した手帳とお手紙を添えたサプライズを客室に用意し、おもてなしをした思い出があります。すごく喜んで頂き、お客様がお帰りになった時に、感謝のお言葉を頂け嬉しかったですね。
- 目標に近づくためには
自主的に学んでいってほしい - ホテル関係と海外や英語をしっかり学べる環境として当校を選びました。オーストラリア留学ではホテルインターンシップ、現地での生活もできて、将来自分がやりたかった体験をできたことが一番印象深いです。目標に近づくために大切なのは、自分から興味を持ち積極的に学びにいく姿勢です。学校や先生からは基本を教わりますが、本当に必要なことは、自ら進んで興味を持たないとわからないことや大事なことがたくさんあります。これからはインバウンドがどんどん増えると思うので、一緒に日本の観光業を盛り上げていきましょう。
魅力的な海が多い沖縄の中でも、ザ・リッツ・カールトン沖縄はほかのホテルよりビーチから少し離れた、美しい東シナ海・名護湾、やんばるの山々やチャンピオンシップコースを望む高台に位置しており、落ち着いた雰囲気でゆったりとお過ごし頂けます。
- お客様に合わせたホスピタリティを
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エアーライン
グランドスタッフ
空の旅の安全を支え
心に寄り添うサービスを株式会社JALスカイ
羽田空港国際線旅客ハンドリング
山中 依里奈さん
学生時代には関西国際空港にあるグランドハンドリングの会社で座学や実技を経験。2022年3月卒業後、JALグループ ブランドパートナーの株式会社グラテックにグランドハンドリングスタッフとして就職。その後、株式会社JALスカイ(羽田空港)にグランドスタッフとして入社。
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- 空港でお客さまが接する
最初のJALスタッフとして - 羽田空港国際線で、主にチェックイン業務や搭乗案内に従事しています。空港に着いてチェックインするお客さまと、最初にかかわるのがグランドスタッフです。私の接客次第でJALの印象が決まるという意識のもと、お客さまとの限られた会話の中から、何を求めてらっしゃるのかを的確に汲み取り、出来る限り寄り添ったサービスに努めています。そんな中で、マナー・プロトコールや、サービス接遇、サービス介助士の授業が役に立っていると思います。
- 安全最優先でご案内できるよう
他部門スタッフとも連携 - 航空業界は、安全が最優先。鞄の中身から、航空機の整備状況まで、グランドスタッフが確認せねばならない「安全の場面」は多岐にわたりますが、少しでも注意を怠ると、大きな問題になりかねません。安全により早くご案内できるよう、パイロットだけでなく、客室や整備、グランドハンドリングなど他部門のスタッフと連携し、コミュニケーションを密にとっています。すべてのご希望に添えなくても、その時にできることを精一杯すれば、お客さまの心を動かせると感じています。
車椅子のお客さまを出国エリアまでご案内したとき、あるキャラクターのお土産をリクエストされました。なんとか見つけた商品は希望通りではありませんでしたが、感謝され、できることを精一杯する大切さを学びました。
- 空港でお客さまが接する
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パティシエ
パティシエ
実践的な学びは
今も私の原動力にエキリーブル
パティシエ
森田 万矢さん
福岡県出身。本校卒業後、ホテルインターコンチネンタル東京ベイに入社し、ホテルラウンジにてパティシエとして勤務。2022年にエキリーブルのオープニングメンバーへ抜擢。徳永純司オーナーのもとで経験を積み、2024年には「ルクサルド・グラン・プレミオ」で日本一に輝いた。
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- 学生コンテストの存在が
日々の努力に理由を付けていく - 系列校で行われる大規模な製菓コンテスト『クープジケイ・ドゥ・ラ・パティスリー』で優勝できたことは、この学校を選んでよかったと思う出来事の一つです。「成績に恥じないパティシエでありたい」今もこの思いが、私を突き動かし続けています。限られた時間の中で高品質な作品を仕上げることに注力した経験も、ハイレベルな成果を求められる今の仕事に活かされています。エキリーブルに入ってすぐ、先輩から「コンクールに出ただけあり、仕事の吸収がスムーズ」との声を頂いた時は、恵まれた環境で努力ができたことの実感が湧きました。
- 勝ち取った日本一の称号
ようやく立ったスタートライン - 学校で得た学びと、エキリーブルで培った技術は、私を製菓コンクール『ルクサルド・グラン・プレミオ』の優勝へ導いてくれました。しかし、高みをめざし続ける先輩方を見ていると、とても現状に満足してはいられません。パティシエは、自分の努力が形になり、多くの人を笑顔にできる喜びがある仕事です。この学校で学びながら一歩一歩進んでいけば、そんな瞬間をたくさん味わえるようになると思います。即戦力を意識した実践的な学び。パティシエに必要な本当の「基礎」を学べるのは、当学校ならではの魅力です。
シンプルでありながらも、美しさにこだわった商品を提供している人気のパティスリー。誰が食べても美味しいと思えるようなバランスのよい味わいを求め続け、世界的なコンクールで数多くの受賞歴があるシェフたちが日々研究を続けている。生菓子や焼き菓子、どれを取ってもふと思い出してしまうような一品に、熱心に通うファンが急増している。
- 学生コンテストの存在が
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調理
コミシェフ
(料理人)料理で五感を刺激して、
お客様を笑顔にしたいマンダリン・オリエンタル東京株式会社
コミシェフ
吉田 早南映さん
2020年3月に本校を卒業後、マンダリン・オリエンタル東京株式会社に入社し、イタリアンダイニング「ケシキ」に所属。主に朝食のビュッフェを担当しながら、ランチやディナーでも活躍中。知見や感性がアップデートされる国際色豊かな環境に、日々刺激を受けている
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- 学校で学んだ技術が
役立つのも自信につながる! - 初めて包丁を持ったのは2歳のとき。小さな頃から料理が身近だった私が料理の仕事をするようになって、5年目になります。ホテルですので、朝食はビュッフェスタイル。コールドものはサラダやフルーツ、ホットものは卵料理やエッグベネディクトなどを作ってカウンターに並べていきます。学生時代、コンクールのために練習したオムレツの技術は、仕事でもすぐに役立ちました。朝は慌ただしいからこそ目の前の仕事だけでなく、周りの動きを見て全体を把握することが大事で、後輩にもアドバイスしています。
- 自分の技術や感性が
喜ばれたときは感動します - 誕生日や結婚記念日など特別な日をホテルで過ごす方も多く、デザートプレートの注文が入った時は腕が鳴ります。サービススタッフからお客様のプロフィールを聞き、一人ひとりのお客様に合うイラストやメッセージをプレートに描くのですが、「とても喜んでくれていました」と聞くととてもやりがいを感じます。また、社内では若手のシェフが考案したメニューを総料理長たちに発表する場もあり、自分の感性を試すシーンが多いのも働くうえでモチベーションになります。いつか海外にある系列のレストランでも働いてみたいです。
料理人はあまりお客様と接することがないポジションですが、ビュッフェ時に料理を並べるときは直にお客様の笑顔を見られて生の声も聞けます。やる気も上がりますし、今後の業務にも生かせます。
- 学校で学んだ技術が
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カフェ
カフェオーナー
/バリスタ一杯のコーヒーを通じて
地域のつながりを広げたいMOSHIMOSHI COFFEE
カフェオーナー
/バリスタ下野 裕未さん
卒業後、全国展開のカフェ企業でバリスタとしての技術と接客力を磨き、「MOSHIMOSHI COFFEE」をオープン。「おいしいコーヒー×〇〇」をコンセプトに、地域の人々と多様なコラボを実践し、人と地域をつなぐ輪を広げている。日本トップクラスのコーヒー企業での経験を活かし、日々新たな交流の場を提供している。
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- 一杯のコーヒーが
未来への道を開く - 中学生の頃、塾の先生が淹れてくれた一杯のコーヒーがとてもおいしく、心に深く残りました。その瞬間、「自分もこんなふうに人を感動させるコーヒーの仕事がしたい」と強く決意しました。そして、世界4位の実績を持ち、当校の講師も務めているバリスタ、宮前みゆきさんに憧れ、彼女のもとで学びたいと思い入学を決めました。卒業後は、宮前さんのようなバリスタになることを目標に、UCCフードサービスシステムズ(株)に就職。現場で接客と技術を磨く中で、エスプレッソの社内コンテストで優勝できたことは大切な思い出です。
- 地域とともに成長する
カフェをめざして - そののち、結婚を機に、自分のお店を開業することを決めました。お店は静かな住宅街にあり、会社帰りの方や散歩中のご近所の方々が気軽に立ち寄ってくれる、温かな場所になっています。私は、コーヒーを通じて地域のつながりを広げ、「コーヒー×◯◯」という発想で、様々なコラボレーションを企画し、地域の人たちが集まり楽しむ場を作っていきたいと考えています。そのため、「地域に根差したカフェの在り方とは何か」を学びながら、毎日ご来店頂くお客様に、自分なりの答えを提供できるよう心がけています。
お客様との会話をきっかけに、ラテアート教室を開いたり、地域のイベントに積極的に出店したりしています。お店の向かいにある東京藝術大学の学生寮とのご縁から、学生のアート作品とコラボすることもあり、店内に作品を展示して、地域と学生の交流も生まれています。
- 一杯のコーヒーが
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ベーカリー
ブーランジェ
選ぶ楽しさ、出合う楽しさ。
お客様に「おいしくて楽しい」
を
提供したいパンのお店 ito
ブーランジェ
小塚 章彦さん
大学卒業後、パンの魅力に衝撃を受けてパン屋を開く夢を抱き、本校へ入学。ホテル系や外資系など5店舗でパン作りを学び、2017年4月に「パンのお店ito」をオープン。約60種類のパンや焼き菓子作りを一人でこなしている。パンに合った珈琲や紅茶、グラノーラも提案している。
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- おいしいパンと、
食事との相性の魅力 - アルバイト先のホテルのレストランで頂いたパンのあまりのおいしさ。そしてパンとメニューとの絶妙な相性に驚きました。将来、パン屋なら毎日お客様に来てもらえるという夢を持って、25歳で当校に入学。特に現役講師は、流行を読む姿勢や考え方まで教えてくれました。卒業後は早くたくさんの技術を身につけようと、パン以外の食事部分にも力を入れる店を選びました。惣菜パンや焼き菓子、生菓子、サンドイッチのパテやリエットも自家製という店もありました。5つの店で修業して、自分の店は「選ぶ楽しさ」のある店にと、2017年に「パンのお店ito」を開きました。
- 60種類ものパンとの
出合いを楽しんで - 学生時代からずっと続けているパン屋さん巡り。さらにレストランやカフェ、ケーキ屋さん、スーパーも回ります。なぜなら、そこは「こんな食材同士の組合せがあったか!」という驚きと発見の宝庫だからです。そこで得た学びは、パン作りに活かしています。自分のパンを買い求めてくださるお客様は、本当にありがたい。今はハード系から調理系まで、約60種類のパンを並べ「選ぶ楽しさ」を感じて頂いています。種類が多い代わり1種類の数は少ないですが、来店するたびに新たなパンとの出合いがあります。「出合う楽しさ」の場に、将来はカフェも出したいですね。
阪神御影駅から南へ徒歩5分の住宅街にある「パンのお店ito」は、おいしさと豊富な種類で大人気のパン屋さん。お店情報はインスタグラムで発信しています。
- おいしいパンと、
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海外
バリスタ
自分を信じて
ゴールドコーストで
活躍のバリスタFirst Fruits Coffee
バリスタ/マネージャー
杉田 まいさん
カフェ総合本科2013年度卒業。日本の大手カフェチェーン店で店長をしながら競技会にも出場。海外で働く先輩に刺激を受け、退職後にオーストラリアのメルボルンで、バリスタとして研鑽を積む。4年前にゴールドコーストに移り住み、「First Fruits Coffee」でバリスタ兼マネージャーとして働く。
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- 信頼を得て
バリスタからマネージャーへ - オーストラリアのゴールドコーストにある、おいしい食事やカフェが楽しめる開放的なカフェ「First Fruits Coffee」で働いています。自家焙煎のスペシャルティコーヒーの店で働きたいと希望して採用され、バリスタからスタート。現在マネージャーとして、コーヒー豆の焙煎や調理にも携わりながら充実した毎日を過ごしています。様々な民族が住むオーストラリアにいると、自分は日本人だと意識する瞬間がたびたびあります。私の強みは日本人であること。だからこそ日本人のよさである協調性や気持ちよいマナーを心がけています。
- 諦めなかったのは
バリスタとしての自信 - 卒業後、大手カフェチェーンで店長を務めながらバリスタの競技会へ出場するなど多忙だった頃、当校の先輩がオーストラリアのメルボルンでバリスタとして活躍していると聞き、自分も挑戦してみたいとメルボルンへ渡りました。しかしバリスタで評価されても英会話に難ありと、採用と解雇の繰り返し。それでも諦めなかったのは、バリスタとしての自分のスキルに自信があったからです。皆さんも「好きなこと」や「楽しい」を見つけたら、諦めずやり続けましょう。「継続は力なり」は本当です。チャンスを逃がさず、何でも貪欲に頑張ってください。
日本の麹に注目しています。オーストラリアでも発酵食品への関心は高く、コーヒー豆の発酵にも麹が使われ始めているので、麹を使ったメニューの考案やコーヒーの提供に挑戦したいです。
- 信頼を得て
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海外
バリスタ
気軽な会話とおいしいコーヒー
バリスタの誇りを胸に
食の知識も発揮People's Coffee
バリスタ/マネージャー
沢見 敬太さん
製パン科を卒業後、レッチェやヒロコーヒー、マザームーンカフェで働き渡豪。語学を学び、バリスタとして幾つもの店舗で腕を磨く。オーストラリアに渡って6年経った今はメルボルンのカフェ激戦区でバリスタとして働き、またグルテンフリー食文化に根差した自家製パン作りにも携わる。
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- バリスタのスキルに、カフェの知識が
プラスアルファの強みに - 入学した時に初めて見たラテアートが印象的で、選択授業でバリスタを学び、卒業後もパンとコーヒーを提供するカフェの現場で働きました。店長やエリアマネージャーも任された私がオーストラリアへ渡ったのは、英語の必要性を痛感したからです。押し寄せるインバウンドや、バリスタの世界大会でサポーターを経験し「世界で活躍できるバリスタなら、英語は必須」と渡豪しました。グルテンフリーへの関心がとても高いオーストラリアでは、バリスタに加えて、製パン科や日本のカフェで培った食の知識がプラスアルファの強みになっています。
- 日本とは違う、オーストラリア人が
コーヒー1杯に求める価値 - 日本とオーストラリアでは、コーヒーの考え方が違います。日本では、店内で仕事や打ち合わせのためにコーヒーを注文する、いわば脇役。対してオーストラリア人はコーヒーそのものを愛しています。主役はコーヒー。だからテイクアウトも多いのですが、1人のお客様が1日3回も来店することもあるので、店も1日600~千杯ほど作ります。慌ただしいですが、「今朝は君が淹れてくれた珈琲のおかげで、ハードなミーティングを乗り越えられたよ」、「ありがとう」とさらりと感謝の言葉をかけられた時は、誇りで胸が一杯になります。
カフェの開店時間は早朝から夕方までなので、そのあとは自分の時間を存分に楽しめる。「今の自分には、このライフスタイルがピッタリ」。実力次第でいくらでも仕事のチャンスがある環境も魅力だそう。将来は日本にオーストラリアのよい文化を紹介するカフェを、オーストラリアでは日本を紹介するカフェを開くのが夢。
- バリスタのスキルに、カフェの知識が